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コラム

気ままに猫ぐらし その七


愛しの「サイレント・ミャーミャー」

 

にゃんこには、普段からよくしゃべる子もいれば、逆にまったくしゃべらない子もいます。拙宅のにゃんずは、ほどほどにしゃべるほうで、たいていごはんやおやつが欲しいときに鳴いて訴えてきます。

 

 

面白いもので、同じにゃんこでもイールー(9歳・女の子)とギージー(1歳・男の子)は、まったく違った鳴き声なのです。イールーは、鳴くというよりも「叫んでいる」と言ったほうがよい鳴き声で、「ひゃ~~っ!」「ひょ~~っ!」という高い声。かたやギージーはカラダがでかい割に、「んにゃ~、にゃん」とにゃんこらしい、とても可愛らしい声で鳴きます。鳴き方だけでなく、それぞれ行動にも違いがあり、イールーは台所で何か漁りながら鳴き、ギージーは私にカラダをスリスリしながら可愛い声で鳴くのです。そんなギージーにメロメロになってしまう私ですが、私との暮らしが長いイールーをたくましく感じる瞬間でもあります。

 

 

対照的とも言えるふたりではありますが、唯一、共通した鳴き方がございます。それは、愛猫家であれば誰もがご存知の「サイレント・ミャーミャー」です。これは「声は聞こえないけれど、口元はにゃあと言ってる」状態でございます。これは、愛猫家がたちまち骨抜きにされる極上の仕草なのです。かくいう私も、これをされると腰砕けになり、嫌がられるのを覚悟で「ぎゅぎゅぎゅうっ」と抱きしめてしまうのでございます。実のところは、ヒトには聞こえない高周波の声で鳴いているのだそうで、声が出ていないわけではないそうです。

 

 

にゃんこの鳴き声は実にいろいろありますが、鳴くのは飼い猫だけとも言われています。もちろん、幼少の頃や発情期には本能的に鳴きますが、それ以外では外敵に見つからないようにするために、本来あまり鳴かないのだそうです。その代わり、臭いを嗅ぎあったりしてコミュニケーションを取っているのだとか。飼い猫の場合は、ヒトとコミュニケーションを取るために、鳴いて訴えかけているのでございます。拙宅のにゃんずは、お腹が空いたときぐらいしかしゃべってはくれませんが、「ごはんちょーだい」と訴えかけてくる健気な姿に、毎度心を奪われている親バカな私であります。

 

猫山ぎん 拝