コラム
気ままに猫ぐらし その 伍
「にゃんこはグルメなのか?」
唐突ですが、みなさまはにゃんこのごはんに「こだわり」をお持ちでしょうか私はといいますと、こだわりがまったくないわけではないのですが、「価格が安い」ことを購入の際の優先順位にはしておりません。なんだかんだで、イールーもギージーも、カリカリは「自然素材を活かした総合栄養食」と謡っているものを与えています。

ギージーは、保護してくれた方が与えていたフードをそのまま引き継ぎました。ウェットとカリカリを混ぜて与えていて、ウェットはコンビニでも売っているものですが、カリカリは前述したちょっとしたこだわりがあるものでございます。イールーは一時、結石のようなものがほんのわずか見られた時があったので、尿路結石を予防するタイプのものを与えていましたが、何かの拍子にギージーが食べているものを口にしてから、もともと与えていたカリカリをまったく食べなくなってしまいました。なので、今は、ギージーと同じメーカーのシニア向けのカリカリと、8歳以上用のウェットを混ぜて与えております。

イールーが以前のカリカリを食べなくなってしまったのには驚きました。「あんなにおいしそうに食べていたのに…」と。それほどまでに、ギージーの食べていたものがおいしかったのでしょうか。そもそも、にゃんこの「味覚」はどうなっているのでしょう。というわけで、ものの本で調べたところ、まずは「におい」で、「食べるか食べないか」を決めるらしいのです。

にゃんこの食べ物に対する嗅覚はとても鋭く、少しでも酸化していつもと違うにおいを放っているものは、口にしないというのです。なかには食に貪欲で、ガツガツ食べるにゃんこもいるかもしれませんが…。肝心の味覚はどうかというと、「酸味」と「苦味」には敏感で、「甘味」と「塩味」はほとんどわからないそうです。「酸味」と「苦味」に敏感なのは、野生として生きていく上で、毒性のあるものや腐っているものを口にしないために備えた感覚とのこと。「甘味」がわからないのは、なんだかかわいそうな気もしますが、それは人間本位の考え方なのですね。それにしても、イールーの変わり身の早さは、鋭い嗅覚からきているものだと知り、つくづく「にゃんこの身体機能は奥深いものだ」と実感した次第でございます。
猫山ぎん 拝
